離婚して射止めた彼と婚約!けれど、その彼は略奪されて…

親同士が余り物を持ち寄ったような見合いで、結婚しました。

ブスで、太くて、可愛げもなくて気が強い私が結婚できただけで、親は大喜び。

私自身も、『私が結婚できただけマシだな~』と思っていたので、旦那への不満は多くても我慢していたのに、なんと、パート先の新しい上司に、生まれて初めて本気の恋をしてしまいました。

彼に会いたくて仕事に行って、彼に認められたくて一生懸命仕事をして、彼のためにチームの雰囲気を良くするように努めて、彼が企画してくれる飲み会が楽しみで楽しみで…

結婚生活の最後の2年は、彼に夢中の2年でした。

細かい旦那と、男らしい彼

元旦那と彼は、まったく正反対の男性でした。

元旦那は、細かくて、友達もいなくて、義実家で私がけなされていても守ってくれない薄情で弱い人間。

それに比べて、7才年上の彼はバツ1でしたが、人生で初めて見るくらい男らしくて、豪快で、カリスマ性のある人間でした。

パート先で私が所属していた部署は、上司が最悪でチームワークも悪くて他の部署から見下されていたのですが、彼が新しい上司として赴任してから、びっくりするほど生まれ変わったのです。

 

私の部署はほとんどが男性でしたが、彼は同性からの慕われ方がカリスマ的でした。

兄貴肌と言いますか、部下全員を可愛がり、一番大変な仕事を引き受け、部下のミスも必死に庇って挽回してくれて、全員を連れて飲みに行くのが大好き。

豪快な人柄で、スキルが高くて、誰より優秀で、率先して誰よりもタフに働く。

周囲に見下されて卑屈になっていた私たちの部署は、強烈なリーダーシップをもつ上司に引き上げられてやる気を出し、それに結果がついてくるようになって自信をつけて、会社全体がどよめくくらいの急成長を遂げました。

人生で、そんなカリスマ性のある人を生で見たことがなかった私は、気がついたら彼に夢中。

もし彼と同級生で、出会ったのが学生時代だったら、彼のような人気者が『イケてないグループ』の私に話しかけてくれることなんてなかったでしょう。

けれど、チビでブスだけど仕事はできる方がだったし、7才も年下で一応女だったので、彼は私を可愛がってくれました。

一生懸命仕事していると彼に頼ってもらえるようになり、それが嬉しくて、彼の特別になりたくて、頼まれれば旦那なんてそっちのけで必死に働いたのです。

 

旦那と離婚し、綺麗な体で彼に片思い

日に日に彼への思いが強くなり、気持ちを抑えるのが苦しくなってきました。

こんなに人を好きになったのは初めてなのに、今の状況は『浮気』で、彼とうまくいっても『不倫』でしかない…。

だんだんと、焦って結婚してしまった旦那が邪魔で邪魔で仕方なくなってきました。

結婚さえしていなければ、これはただの綺麗な片思い…。

結婚さえしていなければ、チビでデブだって、カリスマに片思いくらいしたって許されるはず!

 

バレンタインを意識しだした1月末、私はついに旦那に離婚を切り出しました。

もちろん、理由をバカ正直に言ったりはしません。

細か過ぎてついていけないとか、私は結婚式を上げたかったのに無視されたとか、義実家で私が嫌味を言われていても助けてくれなくて失望したとか…。

でっち上げたわけじゃないけれど、彼さえ現れなければ、離婚に踏み切るほどではなかった不満の数々をぶつけました。

気が弱い旦那は、私からの不満を聞いているうちにすっかり私への愛情を失い、子供もいなかったのでそれほど揉めることもなく離婚が成立しました。

さすがに、バレンタインまでに離婚することはできませんでしたが、離婚前にこっそり本命チョコを渡しました。

 

「俺にくれるの?ありがとな!」

 

にやっと笑って受け取ってくれた彼に悩殺されて、『片思いでいいから、なんの枷もなく恋がしたい!』という思いが強くなりました。

離婚成立した時は、『例え報われないとしても、これで恋をする自由を得られた!』と舞い上がってしまったほどです。

 

奇跡が起きる!

離婚が成立してからというもの、私は部下の立場で健気に彼に尽くしました。

冬期には朝早くから広大な駐車場の雪かきまでする彼に、朝ごはんとお弁当の差し入れ。

彼が飲み会を企画したら、幹事とドライバーを率先して引き受け、彼を送迎。

急な病欠が出た時にも穴埋めを引き受け、連続三週間勤務だって喜んでやりました。

彼に尽くすことが、私の生きがいだったのです。

そんな献身が実ってか、バツ1で独り身の彼の家に招待されて、いつしか通い妻のような状態になりました。

掃除をしたり、作り置きの惣菜を作ったり、時折晩酌の相手をしたり。

やってないのはセックスくらい…という状態になって1ヶ月くらい経った時、バーで突然彼に言われました。

 

「お前は、何で俺にここまでしてくれるの?」

「それは、上司として尊敬してますし、…男としても格好いいんで、こうやってかまってもらえるだけで嬉しいからですよ」

「本当に!?お前、頭おかしいんじゃない!?俺、バツ1のこんなオッサンだよ!?」

「それ言っちゃダメですよ、私だってバツ1のもうオバさんですから」

「あ、そうだわな(笑)」

「バツ1ほやほやですよ!」

 

あなたが現れたせいでね!…と、心の中で付け足しながら、ドキドキが止まらなくなりました。

もしかして、これはそういう流れ!?

期待を押し殺して、平静を装って飲んでいると、

 

「じゃあ、俺たちお似合いか。バツ1同士付き合ってみませんか?」

「え!? …えぇ~!? 本当ですか!? いいんですか、私で!?」

 

人生であんなに『ヨッシャー!』と思った瞬間はありません。

同級生だったら相手にしてくれるはずもない上位カーストの彼が、私みたいな底辺と付き合ってくれる日が来るなんて!

『初めて』は、ホテルではなく彼の家でした。

彼よりも早く起きて、朝ごはんの準備をしている時の天にも昇るような気持ちは、今も忘れられません。

 

まさかの婚約!

私が離婚したばかりということもあり、職場や共通の知人には私たちが付き合っていることを隠していました。

しかし、彼は男らしくて、付き合って二週間後には私の両親に挨拶に来て、

 

「娘さんはわかりませんが、僕は結婚を前提にお付き合いしています」

「えぇ~~!?本当ですか!?」

 

私は心から望んでいましたが、彼も私との結婚を考えてくれているとは思ってもいなかったので、両親よりも私の方が驚かされました。

私が驚いていると、彼は呆れたように、

 

「俺の年で、結婚するつもりのない女と付き合うわけないだろ」

 

私が彼との結婚を望んでいるのを両親は知っていたので、両親と初対面のその場で婚約成立という感じになり、お祝いで全員で高級レストランに行きました。

それからは、浮かれ切った夢のような日々。

職場や知人に隠しながら付き合うというのも刺激的で、まわりにみんながいる時と、私しかいない時の態度の違いにキュンキュンしたり、恋人や離婚の話題になった時にこっそり互いを見合って苦笑したりするのも楽しかったです。

今思えば、人生の絶頂期でした。

 

まさかまさかの婚約破棄!相談女の略奪

頼られやすい彼は、私と付き合う前から男女どちらからも相談を受けることが多かったのですが(私もいっぱい相談しました)、その中の1人の女性の悩みがシャレになっていませんでした。

元彼からストーカー被害にあっていて、待ち伏せされたり、家まで来られたり。

メールや着信履歴も、一日に十数件ほどありました。

ドラマやニュースだと、メールや着信は日に百件とか来ていたりしますが、身近で現実に起きると、一日に十数件でも十分恐ろしく感じます。

職場でも彼女のことが話題になり、私も仲が良かったので心配していましたが、ある日、彼女の口から、彼が彼女の家で一夜を明かしたと聞かされました。

ストーカーから、『今から家に行く』という内容のメールを真夜中に受け取った彼女が、パニックになって彼に電話。

駆けつけた彼が彼女の家で一夜を過ごし、王子様のように守ってくれた!…という内容の話です。

 

ショックで彼にすぐに確認すると、『ストーカーがいつ来るかわからないのに、女1人にしておくのは危ないだろ』と真顔で言われました。

そういう仲間思いなところが彼のいいところ!そんな彼を受け止めなくちゃ、嫌われる!…そう思った私は、彼に性格の良さをアピールしたい狙いもあり、彼の行動に理解を示し応援しました。

内心では凄く不愉快でしたが、婚約者の余裕もあり、彼がストーカー対策で彼女の家に泊まり込む日が続いても口を出さないでいました。

ですが、それから数日後、とんでもないことが朝礼で発表されたのです!

 

「彼君と、彼女さんが、結婚しました。二人とも、前へ出てきて挨拶をお願いします」

 

彼と彼女は、何事もなかったかのように、少し照れながら前へ出ていき、並んで立って挨拶を始めました。

私は何が起きているのかわからずに、呆然と立ち尽くしました。

 

自業自得?幸せになれない呪い

本気の恋愛が実ったと思っていたのに!

世界で一番幸せだと思っていたのに!

信じていたのに!

幸せが崩れ落ちるのは、一瞬の出来事です。

恐る恐る彼に問いただすと、

 

「お前は1人でも生きていけるだろうが、あの子は誰かが守らないと取り返しのつかないことになるかもしれないだろ?」

「………」

 

私だって、1人じゃ生きていけない。

私だって、守って欲しい。

…そう言いたかったですが、彼女は私よりも5才若くて、細くて美人。

誰がどう見ても、私より彼女の方が彼に相応しい女性です。

ものわかりがいいわけじゃなくて、これよりも惨めな思いをしたくなくて、私は次の日から無断欠勤をして家に引きこもりました。

二週間経ったところで、あっけなく職場はクビ。

両親には婚約破棄で訴えろ!と言われましたが、捨てられた上に、そんな惨めで恥ずかしいことを人に知られるなんて耐えられなくて、彼の前から黙って消えました。

 

まとめ

どうせ、ブスは幸せにはなれません。

ブスが一瞬幸せになったとしても、それはどん底に突き落とされるための前フリです。

離婚までして本気の恋愛をしたつもりだったのに、そういうことを思い知っただけの結果になってしまいました。

みなさんも、離婚が頭をよぎった時には、もっともっと自分の人生が悲惨になるところを想像してみてください。

義実家の不満とか月並みな文句を並べながら元旦那と結婚生活を続け、子供を作って平凡だけど幸せな家庭を築く…いう未来を捨ててしまったことを、私は一生後悔し続けると思います。

 

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