婚外恋愛は、結局は不倫ではないでしょうか?

私は今、とても憂鬱な気分です。何故なら、3番目の子供が東京の大学に行くことになり、それからは夫婦2人だけの生活になるからです。

今までは3人の子供たちがいたこともあって夫婦だけで会話をするといったコミュニケーションなど皆無に等しかったのですが、これからはイヤでも顔を突き合わせて暮らしていかなければいけません。

「なるほど、気持ちわかるわー」

「ミナコの所はまだ、高校生の子どもがいるからそんな心配はもう少し後でいいわよね」

「いや、子供はさ、もう高校生ぐらいになると、学校から帰って夕飯を食べたらさっさと自分の部屋に行ってしまうから、カオルのところと変わらないよ」

「まあね。でも同じ屋根の下にいるのと、いないのとでは少し違うのよね。寂しいというのもあるのかもしれないけどね」

「カオル」と、私たち以外誰もいないのに、急に小さな声になるミナコ。

「?」

「(小声で)カオルは婚外恋愛って知ってる?」

「コンガイレンアイ?」

「こら、声が大きいっ!」

まあ、初めて聞く言葉だけど、あまり大きな声で言えるような言葉ではないという予測はつきました。

 

婚外恋愛とは?

婚外恋愛とは結婚は続けながら、互いの配偶者以外の人と自由に恋愛をすることです。寿命が延びたこともあって、子供が巣立った後も婚姻生活は長く続きます。

互いが空気のような存在になるということも良いことで大切なことですが、婚外恋愛をすることでいい刺激が互いに生まれ、後半の婚姻生活を充実させるということになるというわけです。

ミナコの説明が終り、私は言いました。

 

「ふうん、でも、不倫とは違うのよね」

「この部分は人それぞれ解釈の仕方が違ってくるのよね」

「ミナコはどう思っているの?」

「私は、不倫と婚外恋愛は全く同じではないと考えているの」

「私はどう考えても不倫と同じ様な気がする。だって、主人以外の男性とつきあうなんて、そんな……いくら人生が楽しくなると言ってもそれだけはちょっと」

「そう?子供たち、全員が家を出ていったから、これからはカオル自身のために自由に時間を使えるでしょう?」

「そうだけど、それなら、別に婚外恋愛でなくても他に色々、あるじゃない?  ちょちょっと、もしかして?」

「何?」

「ミナコさ、まさか現在、婚外恋愛進行形?」

「……」

「絶対にそうだよ。だって、最近、きれいになったなと思うもん」

「ウフフ、ありがとう」

「やっぱりやってるのね。御主人のためにおしゃれになったのではなく、婚外恋愛の男性のためにおしゃれしてるんだ?」

「あら、恥ずかし。でもね、きれいになったと主人も喜んでくれてるのよ」

 

私と見た目がさほど変わらないミナコが、数カ月前からどんどんおしゃれになってきれいになっていくのがわかったのですが、その訳がやっとわかりました。

だからと言って、私はミナコと同じ考えにはならないと思います。

 

婚外恋愛中のミナコ、夫は手放さない

「ミナコさあ、この婚外恋愛が続いてさらに親密になって、御主人と離婚して彼と一緒になりたいと思うようになるかもしれないよ。もし、そうなったら?」

「いや、ならないよ。だって、主人は後4,5年で定年退職するから、退職金とか、その後、厚生年金が彼よりも多いからね。そんな今の主人を手放すつもりはないから」

すごいですね。ちゃんと、地に足をつけ、冷静に婚外恋愛をしているようです。

何か、羨ましいというより、私の気質ではできないと思うばかりです。

 

婚外恋愛は反対

私は婚外恋愛なんてできないと思うけど、好奇心はあるから、色々、ミナコに尋ねてみました。

「ミナコの御主人はあなたが別の男性と交際していると言うことを知っているの?」

「知らないわ。婚外恋愛って、色々な解釈しかたがあるみたいなの。主人には内緒にするけど、現在の家庭を壊す気はないし、相手の家族はもちろんのこと、自分の夫や子供たちには絶対に迷惑をかけない。あるいは、お互い婚外恋愛を宣言してそれを楽しむ人がいるの」

「へえ、信じられない。私は主人が私以外の女性と関係をもつなんて想像したくないけど。ミナコは大丈夫なの?」

「大丈夫も何も私はもう、婚外恋愛を始めちゃってるから」

ミナコの話は私にはちょっとついていけないというか、受け入れ難いように感じます。

長い夫婦生活のマンネリ化を防ぐためとはいえ、婚外恋愛をするというのはどうなのかなと思います。

 

夫婦間のマンネリ化防止が婚外恋愛だなんて……

夫婦間のマンネリ化を防止する方法は他の方法でもできます。婚外恋愛の相手に使うお金があるのであれば、まずは旅行や食事に一緒に行ったり、あるいは二人共通の趣味などで夫婦生活の活性化を図るべきではないでしょうか?

ただ、互いが婚外恋愛をやってみたいというのであれば、それは構わないと思います。

しかし、一方がそのようなものは受け入れられないというのであれば、他方が婚外恋愛を受

け入れていたとしてもそれはNGだということです。夫婦が同じ方向を向くことが重要ではないでしょうか?

そこで、私は二人だけになって益々、話さなくなってしまった夫に夕食後、この話をしてみました。

 

婚外恋愛について夫と話し合う

「へえ、そんな言葉が今、流行っているのか、知らなかったなあ」

「私もよ。お父さん、どう思う?」

「お母さんどう思う?」

「あー、お父さん、ズルい。私の意見を聞いた後で自分の考えを言うんだ」

「お前が持ちかけてきた話だろ?」

「そうだけど。まあ、私はね、婚外恋愛と言葉こそ違うけど、やってることは不倫と同じという考えよ。夫婦のマンネリ化を防ぐためは他のことでやりたいわ」

「そうか。俺はさっきからお母さんの話を聞いてて、時代は変わるなあとまず、思ったね。

「不倫というと何かドロドロした感じがしてまさに昭和っぽい感じがするけど、婚外恋愛と言うと、何かキレイ気な感じがしないこともないわな」

「うん。婚外恋愛を肯定する人たちはそういう狙いもあるんだと思うよ」

「確かに。お母さんに婚外恋愛を教えた友だちは婚外恋愛してる?」

「うん」

「そうだろうなと思ったよ。彼女のダンナさんは彼女が婚外恋愛をしているの、知ってるの?」

「知らないって」

「知らない?じゃあ、不倫と変わらないよ」

「でも、今のご主人と離婚をする気はないみたいだから、これを家庭に持ち込まないようにすごい細心の注意をしているようで」

「まあ、どうであれ、ダンナさんに内緒でやっているのなら、立派な不倫だと、俺は思うよ」

「お父さん、握手して!」

「は?」

「いいから、右手を出して」

顔に?マークをいっぱいつけた夫が出した右手を私は自分の右手でガッとつかんで激しく上下に振った。

「何をする! 痛いよ」

「ごめん」と夫の右手を放した。

「よかった。お父さんも私と同じ意見で」

「まあ、確かにウチも子供たちが全員、家を出てしまい、夫婦二人だけになってしまった。これからがまた、長いよな」

「うん」

「よっしゃ、近いうちにどこか温泉でも行くか?二泊三日ぐらいの」

「ああ、それいいねっ」

「場所はお母さんに任せるから」

 

後日、ミナコに夫との話をしてみました。

「そういうことになったの。無難に話しができてよかったじゃないの?」

「そうなのよ。内心では夫が婚外恋愛OKなんて言い出したらどうしようと考えたわ」

「なるほど」

「私なんかもう、新しい出会いとかいうのが面倒臭くなってる」

「そうか、私の彼の友達なんだけど、カオルにピッタリな良い人なので紹介しようと思っていたんだけどね」

「えっ?」

「写真を持ってきたけど、見るだけでも見てみる?」

「えっ?……」

ミナコがバッグの口をあけ、中に手を入れたたとき、

「いやいや、見せなくていい。全く、そのつもりはないから」

「そうなんだ」

そう言いながら、ミナコはバッグの口を閉じました。

ミナコの言葉に一瞬でも戸惑った自分を恥じてしまいました。

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