私が一番、おバカさん

私は自分がした不倫が原因で、最悪の結末を迎えてしまいました。

もう立ち直る気力もないけど、何とか生きていかなくてはいけないと考えています。

彼とベッドにいるとき、夫が帰ってきた

自宅で彼とベッドの中にいるとき、私の夫が帰ってきてしまったのです。夫は一年前、転勤になりました。そのとき家を建てたばかりで新築の家を空にするの勿体ないと思い、私だけがこの家に残り、彼が一ヵ月に一回、帰ってくることに二人とも合意しました。

子供もいない気楽さに私は夫がいない間、本当に自由に過ごしていました。

夫が帰ってくるのは第4金曜日の夜ですが、その日は朝から掃除、夕飯の下ごしらえなど、家事に専念して夫が帰ってくるのを待ちました。

 

夫が帰った日はいつもの第4金曜日ではなく、その週の火曜日の夜でした。絶対に夫は帰ってくる日ではありませんでした。

私と彼は食事をし、入浴後、ベッドに入りました。夫が帰ってきたとき、私は彼の腕枕で熟睡中でした。彼は借りてきたDVDで洋画を観ていたようでした。

 

夫の顔を知らない彼は夫を強盗と勘違い

彼は夫の顔を知らないので、強盗が入ってきたと勘違いし、柔道有段者の彼は夫に飛びかかり、馬乗りになって夫を取り押さえました。

この騒ぎでやっと目を覚ました私。

「ケイちゃん何、やってんの?騒騒しいわね」

「お前こそ何やってんだ?」

ものすごい怒気を含んだ夫の声が下のほうから聞こえてきました。

彼の屈強な身体に下敷きになっている夫が手足をバタバタしているのがわかりました。

「ギャー!!」

私は驚きのあまり、腰を抜かしてしまいました。腰を抜かしながら、私は今日は金曜日?いや、まだ火曜日のはずだけど、必死に脳をフル回転させました。

夫が自分の体を取り押さえたままの彼に向かって「おい、どけ。痛い」と。

私が一向に、彼が取り押さえているのは自分の夫だと言わないものだから、夫を強盗だと思いこんでいる彼は夫が動かないようにきつく夫の身体をしめていました。

夫が帰る日を間違えた?そんなはずはないと私は自分の頭の中を整理することばかりに気をとられ、彼に「あなたが取り押さえているのは私の夫」と言うのをすっかり忘れていました。

 

3人で話し合う

夫の指図で、隣のリビングで話し合いをすることになりました。

「話し会う前に君もお前もそのパジャマを脱いで服に着替えてくれないか?」

たしかに自分の妻が別の男性とペアのパジャマ姿を見るのはイヤでしょう。夫は仕事が終り、そのままこっちに帰ってきたのか、スーツ姿でした。

 

「お前はなぜ、金曜日の晩でもないのに俺が帰ってきたのかわからないだろう?」

「……」

「ある人から俺のいないときにかぎって男が頻繁に出入りしているという情報をもらったんだよ」

「ある人って?」

「それは言えん。一週間、探偵を雇い、先週から、何回、この男が出入りするかを調べてもらった。また、男が俺の家の玄関を出たり入ったり、するところの証拠写真も撮ってもらったよ」

夫は上着のポケットから、写真を数枚だしました。

夫はこれらの写真を私の手には渡さず、自分の手で持ったまま、私と彼の目前に突きだしました。

たしかに、どの写真にも彼が映っていました。

彼はその写真を見る気にならないのでしょう。ずっと項垂れたままです。

「お前はこの先どうするのか? 彼と一緒になるつもりでこんな付き合いをしていたわけか?」

「いや、……」

「俺がいるとき以外はこのの男と過ごしてきたわけだけど、いつからそのような関係に?」

「ごめんなさい、本当にごめんなさい」

やっと、私は夫に土下座をして謝りました。

夫とわかった時点ですぐに謝るべきだったのですが、あまりにも驚き、まずは謝るこべきなのに強い放心状態で何もせずに時間が経ってしまいました。

「やっと悪いことをしたという気持ちになったのか?」

「いや、悪いことをしているというのはずっと前から……」

「はん? 悪いこととわかっているのにやっていたのか?」

「……」

「あのな、さっき、お前とあいつがベッドにいた写真も撮ったからな」

「……」

 

私が100%悪いことは悪い……

私が100%悪いと十分に感じて、その思いを言葉に込めて夫に訴えたい気持ちは山々なのですが、今の夫からの質問にどんな返答をしても空回りしかしないと思い、だんまり戦術でいくしかないと判断しました。

全く喋らなくなった私に対して夫は「おい、何か言えよ」と言い始め、それでも喋らない私に、

「わかった。じゃあ、ここから出て行け!」

「えっ?出て行く?」

「当然だろう?」

この新築した家の頭金に500万円ほど私が出したのですが、このお金は結婚する前、OLをしていたときに貯めたお金でした。

だから、出て行けといきなり言われても……。

それに今は専業主婦の私には、もうお金がありませんでした。

「お前が俺に払う慰謝料はこの家を建てるときに出してくれた頭金500万円でいい。だから、この家から出て行ってくれれば、お前から500万円の慰謝料を受け取ったことにするから」

一方的喋られ、口をはさむ隙がありませんでした。

私は彼にも頼れない

「俺と離婚して、こいつと一緒になったらええじゃないか」

相変わらず項垂れたままの彼ですが、彼にも家庭があり、私が離婚したからといって、すぐに彼と結婚できるわけありません。

「早く、出て行ってくれ、離婚しよう」

夫は私に何度も出て行けと言い、「お前を一生、幸せにするから」と言ってくれた頃の優しい表情は完全に消え失せ、私に対する敵意がむき出しの表情が浮き出ていました。

 

やっと、自分が犯した罪の大きさを認識

夫の険しい表情を見て、私は観念しました。私は自分が犯した罪の大きさをしっかりと実感し、夫の言うことに従うしかないという境地に達しました。

 

私は何一つ財産分与の権利は与えられず、身一つで家を追い出されてしまいました。

家を追い出された原因が私の不倫ということで実家に変えることは許されず、父が用意してくれた小さなアパートで暮らすことになりました。

不倫をしてしまったことへの代償は、本当に大きかったです。

 

3人の中で一番のおバカさんは私

私が家を出て一週間も経っていない頃、あの家の前を通ったときのことでした。

一度も見たことがない女性があの家の庭に設置された物干し竿から洗濯物を取り込み、家の中に入っていくのを見てしまいました。

私は気が狂いそうになり、思わず、玄関に走り寄ろうとしたとき。玄関のドアが開き、スーツ姿の元夫が出てきました。私は咄嗟に近くにあった電柱の後ろに隠れました。

「美代ちゃん、行ってくるよ」

女性の声は聞こえませんでしたが、玄関の中にいる女性と元夫がキスをしたのをはっきりと、私は見てしまいました。

私が家を出て、まだ1週間しか経っていないのにもう……どういうこと?

電柱に隠れた私に気づかず、車に乗りこむ夫に殺意さえ感じてしまいました。バッグの中にそれらしき物がなかったからよかったものの、もしあったらと考えると、背筋が寒くなります。

 

そして、私と不倫した彼のことですが、彼は今の家庭を壊してまで私と一緒になる気はなくなったようでした。

というか、私との不倫の破局でかなりのエネルギーを吸い取られたようで、今度は彼自身と彼の妻の間に一悶着をおこすことが面倒になったと、彼は私に言いました。

 

結局、一番のおバカさんは私ということですね。

現在の私はコンビニでパートをしています。

家賃は父が支払ってくれていますが、生活費は一円たりとも父親は出す気がなく、自分で稼がなくてはいけません。

また、私は実家に帰ることもできなくなりました。なぜなら、実家とあの家は余り離れておらず、私の不倫を主人に教えた人間は実家の近所ので私のことを近所中に言いふらしてしまったこともあって、両親は私が実家に寄ることを嫌がるようになったからです。

だから、母は差し入れを持って私のアパートによく来てくれるのですが、私は滅多に実家に帰ることがありません。

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