きっかけは夫とセックスレスになってしまったから、というと言い訳がましく聞こえることでしょう。
ましてや、婚外恋愛の相手が私と夫と共働きしている会社の同僚の先輩というと、驚かれるに違いありません。今回はその人との出会いから結末までをお話ししていきましょう。
同僚の先輩Oさんと出会ったエピソード
私と夫は社内恋愛。
お給料が少なかったので、結婚後も子供ができるまでは共働きをしていくことに決めていました。
でも、子供ができるどころか、結婚からわずか1年足らずでセックスレスに。仲が悪くなったわけではないのですが、お互い異性として見れなくなってしまい、どうしてもセックスをする気になれなくなってしまったのです。
とは言え、私もまだ20代の後半ですから、性欲がないわけではありません。むしろ、どんどん積み重なる欲求をどう解消したら良いのかを毎日考える日々。自慰をしても、やっぱりなんとなく寂しい気持ちになるんですよね。
そんな時、会社の同僚の男性が主催する食事会に誘われました。夫はその人と顔見知り程度の仲だったので、私だけ参加することになったのです。
そこで出会ったのが婚外恋愛のお相手、Oさんでした。Oさんも既婚者で、とてもノリが良く優しい人。夫とは違い、私を女扱いしてくれる彼から目を離せなくなってしまったのを覚えています。
その食事会では具体的に何かあったわけではないのですが、おそらく私はその時から既に、Oさんの優しさに惹かれていたのでしょう。
婚外恋愛の関係に至るまでの経緯
その食事会が開催された後、「また定期的に集まろう」ということになり、その時のメンバーでLINEのグループを作成。初めはそのグループ内でのやり取りだけだったのですが、ある日突然Oさんから個別にメッセージが来たのです。
「どうして私に?」と驚きながらも、私の胸は期待に膨らんでいました。
Oさんは私に特に用事があったわけではなく、なんとなく「もっと仲良くなりたい」と思ってメッセージを送ってきたみたいでした。
たかがメールですが、私に興味を持ってくれたことが嬉しくて。やり取りを始めたばかりの頃は夫に対する後ろめたさが多少はありましたが、回数を重ねるごとにそれも薄れていってしまったのです。
色々な話をしているうちに、Oさんも結婚して1年半経つ妻とセックスレスであることが分かりました。
私と同じように、相手のことは好きだけどセックスができないという複雑な気持ちを告白されると、親近感が湧き、次第に定期的に2人きりで食事をするように。
とは言っても、もちろんいきなりセックスをしていたわけではありません。
たわいもない会話をしたり、お互いの悩みを聞き合ったりと、心の支えになっているという感じでした。実際、それだけでも十分心は満たされていました。
いつしかOさんは私のことを求めるようになり、私もまた、Oさんの存在が頭から離れなくなってしまいました。ここから私たちの婚外恋愛は始まったのです。
久しぶりの快感と婚外恋愛ならではの考え方
でも、人間というのは欲深いもので、次第に心の繋がりだけでは満足できなくなった私たち。ついに体の関係になってしまったのは、4度目の食事の後でした。
2人して少し酔いながら、たまたま駅までの道のりの途中にラブホテル街があったのがいけなかったのです。ひょっとしたら彼はわざと回り道をしたのかもしれませんが、それほど酔っていたわけでもなかったのに、つい彼の「ここ、入る?」という問いかけに、こくんと頷いてしまったのです。
ただし家庭は壊さないというルールだけは、お互いしっかりと再確認しました。あくまでも性欲解消がセックスの目的で、体を重ねることで相手に感情移入しないのが条件。
初めてOさんとセックスした時は、セックス自体が久しぶりだったということもあって、何をされても気持ちよく感じました。Oさんも体をピクピクと痙攣させながら感じてくれていましたし、お互いの性欲をぶつけ合うような激しいセックスだったのを覚えています。まるで夢だったのでは、と感じてしまうぐらい。
体に相性がある、ということも夫とのセックスでは気がつかなかったことの一つでした。当然ですよね。結婚するまでそこまでセックスの経験があったわけでもなく、そのわずかな経験の中で、ここまでセックスに夢中になったことがなかったのですから。
当たり前ですが、お互いの家でセックスできるわけはないので、毎回ラブホテルでしていました。服を脱がせるところから挿入まで、Oさんはとにかく優しく私に接してくれます。性欲の解消が目的ですが、私が嫌がったり不快に思うことは絶対にしません。ことあるごとに「大丈夫?」と聞いてくれ、私はそんなOさんの優しさに甘えていました。
夫とのセックスも相性が悪かったわけではないのですが、疲れている時や気分的にのらない時でもしなければいけなくて。「したくない」とは言えず、渋々答えていくうちに夫とのセックスが嫌になってしまった、というのが、セックスレスになった原因の1つではないかと思っています。
Oさんのおかげでセックスの楽しさを再び思い出すことができ、性欲が溜まってイライラすることもなくなりました。Oさんのことを好きにはなりませんでしたが、精神的にも安定するよう。婚外恋愛はいけないことです。それでも私は、体の関係を持って良かったと私は思っています。
お互いのために婚外恋愛は半年で終了
Oさんとは出会いから計算して、約半年ぐらいで婚外恋愛の関係を解消しました。
なぜなら、配偶者に対するのとはまた違う意味でお互いを愛し、必要としていましたが、やはりこれからのことを考えて、関係をやめる方がお互いのためだと判断したからです。
私とOさんには「家庭は壊したくない」という思いがあって、それは婚外恋愛を始めてからもずっと揺らぎませんでした。周りにバレないように細心の注意を払っていたので、夫に怪しまれることはありませんでしたが、それもいつまで続くか分からないもの。
このまま性欲を別の人で解消していても、お互いのセックスレスの解消には繋がらない、これが話し合いで2人が出した結果でした。それなら取り返しのつかない事態を招く前に、婚外恋愛を辞めた方がいいと思ったのです。
別れた後は一切Oさんと連絡を取っていません。中途半端に繋がってしまうと、また会いたくなってしまうので。Oさんに迷惑をかけないよう、連絡先はきちんと削除してあります。同僚のグループLINEからも退出しました。
今でも夫とのセックスレスは解消できてはいませんが、Oさんと関係を持ったことで、なんとなく気持ちが楽になった気がします。これからは夫との子供を授かるよう、夫と2人で努力していこうと思っているところです。
まとめ
私自身、まさか自分が婚外恋愛をするなんて思っていなかったというのが正直な気持ち。
でも、結婚してからそのままずっと幸せかと言うと、必ずしもそうではないと思います。
ただし、バレるリスクを背負いながらの恋愛であることは忘れてはいけないことですね。