私は現在36歳、既婚、高校の教師をしながら二人の子供を育てています。主人も同じく高校教師をしています。
人から見られる私の印象は真面目、お堅い、地味・・そんなところではないかと思います。
夫もとても誠実な人で熱血とまではいかないけど生徒思いのとてもいい教師です。ただ人一倍神経質なところがあり、家事の細かい点を指摘されて口論になる事もありますが理屈で負けてしまうのでだいたい私の方が謝って治めるようにしています。
きっと私の秘密を知ったら潔癖症の主人は私の事を死ぬまで許さないでしょう。もちろん、主人でなくても当然の事ですが。
私の秘密・・
それは昔の教え子と浮気をしてしまった事です。
12年ぶりの再会
卒業した彼と12年ぶりにバッタリ会ったのは先月の事でした。
友人の結婚式の二次会で居酒屋で皆で飲んでいた時です。遠くから何か視線を感じた気がしていたら突然「もしかしてM先生じゃないですか!?」(Mとは私の苗字です。)と、彼が私の横に立っていたのです。
彼は私が教壇に立ってまだ数年の時に3年生で受け持った生徒でした。
あの頃は20代で生徒が18歳、たいした年の差もなく教師としてなかなか慣れない私はよく生徒達にからかわれたものです。そんな時いつも私をかばってくれたのが彼でした。
「先生は生真面目過ぎるんだよ」「もっとジョーク言ったりした方が皆聞いてくれるよ」等と生意気に私にアドバイスをしてくれたり、人選で困っている時には自分から進んで引き受けてくれたりとその頃の私にとって彼は本当にヒーローみたいな男の子だったのです。
優しくて明るく人気者だった彼は女の子にもよく告白されていたようですが高校の頃は誰とも付き合っていない様子でした。卒業式の日に彼が言った言葉・・「俺、先生が心配で留年したいくらいだよ」
その時はいつもの冗談かと思って軽く聞き流していたのですが後から聞いた話だと彼は私の事が好きだったらしいです。
久々に逢った彼はもう立派な社会人で36歳の私をときめかせるには充分素敵な大人の男性になっていました。
出会いとメールアドレスの交換
居酒屋を出て友達と別れた私を彼が追いかけてきて「先生!良かったらこの後飲みに行きませんか?久々だし思い出話したいですよ!」と言うので私も快くつきあいました。
彼は私をまじまじと見つめて「先生昔と全然変わらないし今日はお洒落してるせいかめちゃめちゃキレイに見えるんですけど」と笑って言いました。私は「またそんな冗談言って。相変わらずだね」と返しましたが内心は嬉しくて「会ったのが今日で良かった!」なんて思っていたのです。結婚式だったので日頃よりちゃんとお化粧もして少しは女らしい服装だったから。
主人に電話をして遅くなることを告げると案外簡単に承諾してくれました。親しい友人の結婚式だという事は主人も知っていたから「ゆっくりしてきていいよ。先に寝てるから」と言われ、なんだかホッとした気持ちで私は彼と昔話に花を咲かせて楽しい時間を過ごしお酒もかなり飲んだように思います。
彼はその時付き合ってる年下の女性がいるけど結婚までは考えられなくて悩んでいるようでした。そして昔本気で私を好きだったという話をしてくれて、もしかしたら自分には年上の女性の方が合ってるのかもしれないというような事を言っていました。
いつのまにか私は教師という立場をすっかり忘れて彼を一人の大人の男性として話している自分に気がついたのです。そしてその時、彼の私を見つめる目が同じ気持ちでいるのを薄々と感じとっていました。
「また相談に乗ってください」と言う彼と携帯番号とアドレスの交換をして別れた後、私はずっと彼の事を考えていました。「本気で好きだった」と言われて嬉しかったあの時の気持ちの昂ぶり・・。淡々と過ごす毎日が少しだけ輝いてみえて仕事にも家庭にも以前とは違う張り合いが持てたのです。
そしてそれから1週間もしないうちに彼からメールが届きました。
「先生に逢いたい」
メールにはそれだけが書いてありました。
1日・・2日3日が過ぎ・・そのまま返信をしないつもりでしたが彼が私を諦めてしまうのが切なくて私は再び逢う約束をしてしまったのです。
超えてしまった禁断の関係
次に彼に逢った時は夫が泊まりでいない土曜の夜を指定しました。
私も遅くなるかもしれないからと子供たちを実家に預け、彼とゆっくり逢えるようにちゃんとお膳立てをして。
この時から私の中では既に罪悪感が生じていたのです。でも彼ともう一度逢いたいという衝動が抑えられなかった・・。
そして酔った勢いで彼が路上で私を抱きしめ「先生が欲しい」と言い、そんな彼に私は誘われるままホテルに行ってしまったのです。
彼はホテルに入ると私をきつく抱いてきて「先生が好きだよ」と言ってくれました。彼の「先生」という声を聞くたびに全身がズキズキする感覚がして「もうどうなってもいい」って思ってしまうんです。長い間閉じ込めていた私の中の彼への思いが吹き出したように溢れ出る気がしました。
あの時高校生の男の子だった彼はもうどこにもいなくて、今目の前にいるのは一人の男・・。なのに「先生」と呼ばれると甘酸っぱくて切ない思いが体中を駆け巡り、それは私の大事な部分を溶かしてしまうくらい熱っぽい囁きだったのです。
私と彼はお互いに貪るように愛し合いました。
もう卒業したとはいえ昔の教え子とこんな事をしてしまっている罪悪感・・。でも逆にその罪悪感が彼とのセックスに私を燃えさせたのだと思います。
主人は潔癖症のせいかほとんどオーラルセックスをしてくれないのに疲れている時は私には「口でしてくれる?」とせがむのです。
私もその方が早いし主人とのセックスにあまり感じる事もなくなってしまったので仕方なく応じていました。
でも彼は主人とはまったく違っていてオーラルセックスがすごく好きみたいでした。私が彼の舌で愛撫されてイきそうになるともっと激しくしてくるんです。
イク時の声を彼に聞かれるのは恥ずかしくて「ダメ・・そこはもうやめて・・」と言っても聞いてくれないので何度も何度もそのままイかされてしまいました。
そして彼が私の中に入ってきた瞬間、もう私の中の罪悪感はすっかり消えてしまって彼とのセックスに夢中になっていたのです。
「一度だけ」そう決めて逢ったのに今私は毎日彼からのメールを待っています。
もう一度だけ・・彼に抱かれたくて。