子供が大学に入学し東京で一人暮らしするようになってから夫と二人きりのあじけない生活になりました。
私はもうすぐ50歳、夫はひとつ上です。
30過ぎで結婚し夫とは約20年近くも夫婦生活をしてきたのに今さら二人きりになってもそう話すこともないのです。
もちろん夫婦生活もしばらくありません。
一人息子に手をかけ過ぎたのか、家を出てしまった今何となく張り合いのない毎日を過ごしていました。
そんな私の生活をすっかり変えてしまうある出来事がありました。
結婚前につきあっていた10歳も年下の元カレと町で偶然再会したのです。
彼とは私が29歳、彼がまだ19の時の1年ぐらいのつきあいでした。
つきあっていたと言ってもほとんど体の関係だけ・・・。
当事私は一人暮らししていた彼の部屋に入り浸りになってしまい私たちはあけても暮れてもセックスに夢中になっていたのです。
私はその頃セックスの良さを知ったばかり、そして彼も男の子としては一番したい盛りだったのでしょう。
彼は私の勤め先にアルバイトで来ていて飲み会から勢いでそんな関係になってしまったのですが周りには隠れてつきあっていました。
歳も離れていたし会社の人にバレるとマズいから彼の部屋で逢うようにしていたのです。
その頃私は彼に夢中でしたが彼はまだ若かったし私の事は性のはけ口としてみていなかったのかもしれません。
ある日彼が他の若い女の子とつきあっている事を知り私が身を引いた形で別れてしまいました。
その後彼はアルバイトを辞め地元も離れたと聞いていました。
その彼とバッタリ逢った時は本当に驚きました。
すっかり大人になった彼は奥さんと小さな女の子との家族連れでショッピングをしていました。
私は気まずいだろうと顔を背けましたがなんとその時彼が私に声をかけてきたのです。
「すごく久しぶりだね!元気だった?」
私は奥さんも子供もいるのに元カノに声をかけてくる彼の神経を疑いましたがそう言えば変に憎めない人懐こさがある人だったと思い出しながら答えていました。
「うん。久しぶり。でも・・奥さんがいるのに大丈夫なの?」
すると彼が笑いながら「昔バイト先でお世話になった人だって言ったから大丈夫」そう言うのです。
そしてもっと驚いた事に彼は私の携帯番号とアドレスを聞いてきたのです。
20年ぶりぐらいに逢った彼はとてもステキな青年になっていました。
あの頃は私もまだ女として一番華やいでいた年頃、でも今はもう50近いおばさんです。
一緒にいた奥さんだって恐らく彼より年下の可愛い雰囲気の女性でした。
その彼から連絡があるわけがない、そう思いながら私はいつしか携帯ばかり気にするようになっていたのです。
彼からメールが来たのは再会してから1週間ほどたった日のことでした。
「久しぶりに会って話そうよ」と言う誘いに私はとても戸惑いながらも彼にまた逢いたい気持ちでいっぱいでした。
彼のことは嫌いになって別れたわけじゃなかったしあの後少しして今の夫と付き合いだしたのも彼を忘れるためだったから・・・。
彼と再会してからというもの私の体に再び火がついたような感じになっていました。
彼との甘酸っぱい思い出が走馬灯のように何をしていても頭から離れません。
今彼と逢ったらそんな私のイヤらしさを見抜かれてしまいそうで恐い気持ちもありました。
いい歳をしてみっともない、自分で言い聞かせながらも彼からのメールや誘いが嬉しかったのです。
迷いながらしばらく返信しないでいるとまた彼からメールが来ました。
「ごめんね。無理を言ったかな。俺はすごく逢いたいけどもう結婚してるだろうから逢うのはマズいよね。」
私は心の中で叫んでいました。
「お願い。諦めないで。私もすごく逢いたい!」
彼からメールが来なくなってしまったらどうしよう・・
そう思うといてもたってもいられなくなり私は返信していました。
私の下心を見抜かれないように冷静に大人な対応で・・・でもおばさんって思われないような文章を考えて・・・。
「大丈夫だよ。久しぶりにいろいろ話したいし・・・ご飯でも行こうか。」
そして私は彼と逢う約束をしたのです。
「彼がご飯よりも飲みに行こうよ」と言うので私は夫に友達と逢うからと嘘をついて出かけました。夫は滅多に夜でかけない私に「めずらしいね。たまにはゆっくりしてきたらいいよ。」と言ってれました。
嘘をついた事の罪悪感はあったけどそれよりも私は彼に逢える嬉しさでいっぱいでした。
「やけぼっくいに火」ってよく言うけど本当に私たちはその言葉どおりになってしまいました。
逢って飲みだしてからそれほど時間が立たないうちに彼が「二人っきりになりたい」って言い出したのです。
彼は年下の奥さんと結婚したのはいいけどしっかりしなくちゃっていう思いでストレスがたまっていたようでした。
お父さんが病気になったので地元に戻って転職したそうですが彼の親と同居してから奥さんともよく喧嘩するみたいでした。
そんな事も重なってイライラする日々の中私に逢って懐かしさと逢いたい気持ちがこみ上げてきたと。
私は彼の誘いを断りきれませんでした。
思い出した彼との甘い時間・・・。
しばらく夫ともセックスしていない体に熱く燃えるような火がついたのをそのままにできなかったのです。
ホテルに行くまでの夜道、彼は人気のないところで私を抱きすくめ激しく唇を求めてきました。
「ダメ・・人が見てるから」
背ける私の顔を強引に引き寄せ
「誰も見てない。今欲しい。欲しくてたまらない。」
そう言って彼はキスをしてきたんです。
懐かしい彼の柔らかい唇と甘い舌・・・。とろけてしまうような長いキスと彼の吐息・・・。
押し付けてくる彼の太股の間が硬く膨らんでるのがわかりました。
私たちはもつれ込むようにホテルに入りドアを開けるのももどかしいぐらい唇を重ね合いながらベッドに倒れこみました。
正直なところ夫とつきあい始めて今に至るまで夫とのセックスに燃えた事はほとんどありませんでした。あまりにも平凡なセックス・・・。
私はずっと年下の若い彼との激しいセックスが忘れられずにいたんです・・・。
その彼が今私のそこを唇で愛撫している。前よりももっと激しく熱く、大人の男のセックスでした。
そして私も彼をむさぼるように愛してあげました。
ふざけて
「あ、昔よりすごく成長してる」
って言うと
「あの時はまだ子供だったからね。でも今はもうちゃんと大人だよ。もっとたくさん気持ち良くしてあげられる。」
そう言って彼はうっとりするような指先と舌の動きで私を何度もイかせるのです。
「昔も良かったけど今はもっと最高だよ」そう言ってくれる彼に私は女として自信を取り戻したような気持ちになれました。
それから私たちは月に何度か逢って以前のようにお互いの体をむさぼるように愛し合っています。