結婚して15年、夫は3年前から単身赴任中でたまに帰ってくる程度です。
子供にもそれほど手がかからなくなったので生活に張りを持つためにも私は週に3日ほどのパート勤めを始めました。
私はもうすぐ40歳、夫はひとつ上の41歳です。
夫との夫婦関係は単身赴任する前にはまだ月に何回かあったのですが今ではまったくありません。もう15年も夫婦でいれば仕方のない事だとは思うのですが私の中にはまだ女として夫を求める気持ちがあるのです。
幸いパートに通い始めた事で少し気を紛らわす事ができていたのですが
テレビでそういうシーンを見たり、勤め先で誰と誰が不倫してる、なんてそんな話を耳にすると羨ましく思ってしまいます。
同じような悩みを持つ主婦って多いと思うのですがみんなどうしているのでしょう。そういう気持ちに蓋をして日常を平然と過ごしているのでしょうか。
そんな事を悶々と考えていたある日、私はインターネットの出逢い系サイトを覗いてみる事にしたんです。
そしてやはり同じような悩みを持つ女性が多い事を知りました。
私には不倫なんて絶対にできない、夫や子供たちを裏切る事はできない、そう思ったのですがどうしてもそのサイトの事が気になって毎日開いてしまうのです。
「欲求不満」恥ずかしい言葉ですがその時の私は間違いなくそんな感じでした。妙にイラついたり今の生活を投げ出して自分を思い切り解放したいと思ったり・・。
そしてとうとうサイトの中の一人にメッセージを送ったのです。
相手は私より少し年下のバツイチ男性でした。
彼は平日がお休みだったので私の仕事がない日にはメッセージ交換する事ができ、私はだんだん彼からの返信を待ち遠しく思うようになっていました。
しばらくして「携帯メールにしないか?」と彼がアドレスを聞いてきた時私はかなり迷いました。
でも携帯なら仕事の日でもパソコンを開かずにメールができる・・そう考えた私は彼にアドレスと電話番号を教えていたのです。
「これ以上進んではいけない。でも時々電話で話すぐらいなら・・」
その時はまだそこで留まれると思っていました。
初めて聞く彼の声は想像していたのよりも甘く、印象的なものでした。
私が彼を男としてとても意識していたせいでそんなふうに思えただけなのかもしれません。
誰もいない静まり返った部屋で私の脳裏に囁くようにまとわりつく彼の甘い声・・。とてもゆっくりと、落ち着いた話し方をする人でした。
「声が聞けて嬉しい。本当は逢いたいけど・・ダメなんだよね?」
私は最初から逢う気はないと言っていたのですが彼は何度も私を誘惑するのです。ずっと負けそうな気持ちを抑えていたのに彼の生の声を聞いてしまうと心がとても揺らぎました。
「だって・・逢ったらお茶するだけで帰してくれなそうだから・・。」
そう言うと「大丈夫だよ。無理強いしないから逢ってお茶だけでもしようよ。」と彼は言いましたが私がまた断るとそれ以上は誘ってきませんでした。
その日は少しだけ話して電話を切ったのですがそれから2,3日彼からメールも電話も来なくなったので私は内心焦りを感じていました。
「もしかしたら断った事が原因でもうメールも来ないのかもしれない」
そんな事を思っているうちに彼からまた「ゆっくり電話できる日を教えて。声が聞きたいよ~」とメールがあったのでホッとしました。
そして心待ちにした二度目の彼との電話・・
でもその日私は彼と話しているうちに気づいたらテレフォンセックスをしてしていたのです。
「逢いたくてたまらない。身体がそう言ってる。」
「もしかして・・濡れてる?同じ気持ちなら嬉しいな・・」
彼の言葉はとても心地良く、私にとってこれ以上にない甘い響きでした。
「うん。私も本当は逢いたくてたまらない。」
「僕の手が触れてると思って触ってみて。」
そんな囁きが繰り返されて恥ずかしい事に私のそこはグッショリ濡れていたのです。夫とのセックスを思い出してひとりでコッソリしてしまった事もあったけどその時よりもそこが熱くなっていました。
「このまま果てるまで続けるの?」と思っていたら彼が突然「ね、やっぱり電話じゃ寂しいよ・・逢いたい。逢ってちゃんとイかせたい。」と言い出し、その日は結局逢う約束まではできずにお別れしたのです。
火照った身体を持て余してしまった私は、後ろ髪をひかれる思いで切った電話の直後に「逢いたい」と彼にメールしていました。私が決断しなければもう彼からのメールは来ないだろうと思いました。
「不倫」「浮気」「裏切り」
そんな言葉が脳裏をよぎりましたが彼に抱かれたい気持ちをさえぎる事はできないままその日が来てしまいました。
夫とセックスしなくなってからだいぶ経つので私はまるで初めて男の人に抱かれるような気持ちで彼に逢いに行きました。こういう出逢いをしている男女って以外と多いのかもしれない・・。
だってあんなに気持ちを昂ぶらせて、それで終わる事ができるなんて到底無理な話。自分が今からしようとしている罪悪感を打ち消すかのように肯定的な言葉が次々と浮かんできました。
それよりも彼と逢った時、私を見てどう思うだろうか、そして私は彼を見て気持ちが変わらずにいられるだろうか・・。
そんな複雑な思いは待ち合わせ場所に彼が現れた時には消えていました。
緊張と不安で頭が真っ白になっている私を彼がとても気遣ってくれたのでだんだん打ち解けていく事ができたのです。
ホテルのトイレに入った時私は自分のそこがひどく濡れている事に気が付きました。身体は正直だと思いました。
彼がシャワーを浴びないうちに私を抱きしめて愛撫し始めたので私は軽く拒否しました。
そこが濡れている事を知られるのが恥ずかしかったからです。
でも彼ももう我慢ができなかったみたいで私たちは服を着たままベッドに横たわりテレフォンセックスの時のようにお互いを愛撫し始めたのです。
「あぁ・・もうこんなに濡れてる。すごいよ。」
私のそこがすごく濡れている事に彼は感激したみたいでした。
「恥ずかしいからそんな事言わないで・・」
そういう私の唇を彼の唇がふさぎ舌と舌を絡ませ熱く長いキスをしました。それだけで私の身体はもう達してしまいそうなくらい感じていました。
ずっと欲しかった彼の身体・・。夢にまで見た瞬間でした。
指と舌でイかされた後、彼の熱くて逞しいモノが私を何度も何度も突いてきて私は獣のように泣き叫んでいたのです。
ずっとこらえていた何かが溢れ出てしまったかのようでした。
もうそれは止まる事ができずに・・今でも私は彼との逢瀬を続けています。